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*信号システムの基礎 [#d1c8eabf]

//大体完成したのでコメントアウト
//#div(start,noteblue)
この記事は未完成です。加筆して下さる方がいたらよろしくお願いします。
//#div(end)

''ここでは、バージョン102.2.2での信号の使い方を説明します。''
''線路の他に路面軌道・モノレール・リニア・ナローゲージでも同じシステムが使われています。''
また、信号のシステムは、89.**.**以降のバージョンであればほぼ同じです。
2010年4月現在の最新安定版''102.2.2・pak64''を例にして1から分かりやすく説明します。

なお、pak64版に最初から入っている信号は、日本ではほぼ使われていません。
ここでは分かりやすく、''[[アドオン/railtool>アドオン/railtool#g7ac20ab]]にある日本風鉄道信号を例にしていますので、導入しておいてください。''

#contents

RIGHT:&size(10){''更新履歴''};
RIGHT:&size(10){信号のはたらき早見表追加、前半部分をより分かりやすく書き直し 2010/05/01};
RIGHT:&size(10){[[チュートリアル/信号入門99]]をベースに、各信号のはたらきの項を追加 2010/05/01};
RIGHT:&size(10){"信号所・単線区間での行き違い"の項を[[チュートリアル/信号入門/応用1]]に分離、コメントアウト 2010/04/27};

**信号を立ててみよう [#p28a68ff]

Simutransでは、''次の駅までに前の列車が存在すると、列車がホームで停まったままになってしまいます。''

あなたが乗客なら「何だよ!いつまで待たせんだよ!早く進めよ!」と思いませんか?

これでは、車両が駅に留まり続けてしまい、スムーズな運行ができません。
本数が多ければ多いほど詰まりやすくなります。
2分に1度列車が来る、ラッシュ時の中央線快速みたいな運用なんてとても無理です。

そこで、駅と駅との間に信号機を1本立ててみましょう。

すると、前の列車が次の駅までの間にいたとしても、列車が発車するようになりました。

**ルートの予約 [#f3f7951b]

自転車や自動車よりも高速で走る列車は、すぐには止まれません。
単線区間では、前方に列車がいるぞ…!と気付いても時すでに遅し、正面衝突してしまいます。
そこで考案されたのが予約という概念です。

''Simutransの列車は、あらかじめ予約されたルートしか走れないようになっています。''

1つの線路を予約できるのは1つの列車だけです。

なので、停車した列車はまず、次の停車駅までのルートをチェックし、
その途中に列車がいないのを確認してから、そのルートを予約します。

列車はこうして発車して、予約されたルートを走ります。

また、列車がいなくても、その区間を予約している列車が既にいれば、列車はその区間の予約が解除されるまで待ち続けます。

''つまり先ほどの例は、次の停車駅までのルートが予約できなかったので、予約ができるまで待ち続けていたのです。''

このシステムがなければ、ゲーム内でいちいち事故が起きてしまいます。

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&imgfolder(16/info.png);''豆知識''
半角の状態でbキーを押すと、列車が予約しているルートが赤く表示されます。
また、赤い部分をクリックすると列車の予約が解除されます。不具合などで列車が動かなくなった場合にお使い下さい。
元に戻すには調査ツールをクリックしてください。
&ref(b-key.png,nolink);

**運行をスムーズにするには [#ga86791a]

では、どうして信号機を立てたら発車できたのでしょうか。
答えは単純です。次の駅までのルートではなく、信号機までのルートを予約したからです。

列車は「次の停車駅までの区間」以外に、「次の信号機までの区間」も予約できます。

つまり先程の例では、停車駅より手前に信号があったので、そこまでを予約した、ということになります。

もちろん、信号機を通過する際にルートの予約ができなかった場合は、信号が赤になって列車は停まります。
ルートが予約できると発車します。

''このように、駅と駅との間にどんどん信号機を立てていけば、列車をスムーズに運行できます。''
信号が多ければ多いほど、スムーズに予約できるので、列車がつっかえることは少なくなります。

//列車は、信号機・次に設定されている停車駅・中継点を計算してルートを予約します。
//列車は、次の停車できる設備(信号機・駅)までを予約します。自動車のように、何もないところで止まれません。

//鉄道の信号機は、道路の信号とほぼ同じと考えて下さい。
//青信号の場合はいちいち止まらずに通過できますが、
//次のルートを予約出来なかった場合、信号は赤になり、列車は信号の前で停車します。
//列車が次のルートを予約できた場合、信号は青になり、再び列車は走り始めるのです。

//''列車の本数が多い区間、駅と駅との距離が長い区間では、信号機が必須です。''

**信号の向き [#uba2d76c]

&ref(signal-direction.png,nolink);
''信号には向きがあり、信号の向いていない方向からは、列車は進入できません。''
ルートを予約する際も、自動的に信号の向いている方が選択されます。
例えば、単線区間で列車を行き違わせる信号所、複線等の通行方向(左側通行など)〜〜〜〜(加筆求む)などは信号の向きを利用しています。

向きには3種類あり、両方向から通行可、奥から通行可、手前から通行可のものがあります。
既に設置してある信号をクリックすると、信号の向きを変えることができます。向きを変える際に、建設費はかかりません。

信号の向きは、「鉄道の撤去ツール」にも影響します。信号の向きとは逆方向から撤去しようとすると、予想外のルートで撤去される場合があります。
また、架線の設置にも影響するので、これを利用すると信号機の向きが間違っているところなどを発見できて便利です。

''ただし、線路の分岐点に信号を作った場合は必ず全方向から通行可となり、信号の向きを変更することはできません。''

**各信号のはたらき [#v7bdc719]

simutransでは、信号機、プレシグナル、多閉塞信号、入線振分信号の4つの信号が用意されています。
この4つはそれぞれ機能が異なるので、状況によってチェックする区間・予約する区間を使い分けることが出来ます。
また、これらの補助のために、Endofchoosetrackと進入禁止標識があります。

***信号機 [#jc182b3a]

次の信号までの区間が他の列車に予約されていない場合、その区間を予約します。
その途中に停車駅・中継点がある場合はそこまでをチェックし予約します。

|チェックする区間|次の信号まで、その途中に停車駅・中継点がある場合はそこまでの区間|
|予約する区間|上と同じ|
|使用例|駅と駅の間|

&ref(signal01.png,nolink);

&ref(signal02.png,nolink);

&ref(signal03.png,nolink);

***プレシグナル [#x28c327e]

次の次の信号までの区間を予約します。信号機と違い、プレシグナルでは2つ目の信号までをチェックするのが特徴です。
その途中に停車駅・中継点がある場合はそこまでをチェックし予約します。

|チェックする区間|次の次の信号まで、その途中に停車駅・中継点がある場合はそこまでの区間|
|予約する区間|上と同じ|
|使用例|優等列車を設定しているときの、格の低い列車の指定ホーム|

&ref(presignal01.png,nolink);

&ref(presignal02.png,nolink);

&ref(presignal03.png,nolink);

***多閉塞信号 [#sb888ae4]

次の信号までの区間が他の列車に予約されていない場合、次の停車駅までの区間を予約します。信号機と違い、次の停車駅までの区間が他の列車に予約されていないだけでは、その区間を予約はしません。
(110.0より前のバージョンでは、次の信号の1マス手前までをチェック。さらに101.0より前のバージョンでは、次の信号の手前の停車駅・中継点までをチェック・予約)

|チェックする区間|次の信号まで(その途中の停車駅・中継点は考慮されない)&br;(110.0より前のバージョンでは、次の信号の1マス前。101.0より前のバージョンでは、次の信号の手前の駅)|
|予約する区間|次の信号まで、その途中に停車駅・中継点がある場合はそこまでの区間|
|使用例|停車駅が複数存在する単線区間入り口など|

&ref(longblocksignal01.png,nolink);

&ref(longblocksignal02.png,nolink);

***入線振分信号 [#v18af5b3]

次の停車駅までの区間が他の列車に予約されていない場合、停車駅までの区間をすべて予約します。また、スケジュールで指定されたホームに他の列車がいる場合、空いている別のホームがあればそこへ入線するように予約します。

次の停車駅までの区間をチェックするので、''この信号と次の停車駅があまりに離れている場合は延々と停車し続ける場合があります。''これを回避したい場合は、途中に中継点を設定して下さい。

ただし、列車の編成長より短いホームへは入線しません。(''102.2以降''。それ以前では後述のEndofchoosetrackを設置する必要あり)

|チェックする区間|次の停車駅まで|
|予約する区間|次の停車駅の空いているホームまでの区間(スケジュール指定されているホームを優先)|
|使用例|全列車が停車する駅の手前|

&ref(choosesignal01.png,nolink);

&ref(choosesignal02.png,nolink);

***Endofchoosetrack [#geaf9e4d]

入線振分信号と組み合わせて使用します。入線振分信号で空いたホームを選択するとき、この標識を通る経路を選択しません。この標識を通る経路上に次の停車駅がある場合には、入線振分信号が通常の信号機として作用します。この標識には、向きがありません。

&ref(endofchoosetrack01.png,nolink);

***進入禁止標識 [#z6debd16]

線路を通行できる方向を指定することができる標識です。クリックするたびに、標識の向きを変更することができます。
向いている方向からしか進入できない信号機とは違い、''向いている方向からの進入を禁止します。''

&ref(railclose01.png,nolink);

***信号機能一覧表 [#w446b019]

||チェックする区間|予約する区間|
|信号機|''次の信号まで''&br;(その途中に停車駅・中継点がある場合はそこまで)|左に同じ|
|プレシグナル|''次の次の信号まで''&br;(その途中に停車駅・中継点がある場合はそこまで)|左に同じ|
|多閉塞信号|''次の信号まで''&br;(その途中の停車駅・中継点は考慮されない)&br;(101.0より前のバージョンでは、次の信号の手前の停車駅・中継点)|次の信号まで&br;(その途中に停車駅・中継点がある場合はそこまで)|
|入線振分信号|''次の停車駅まで''|次の停車駅の空いているホームまで&br;(スケジュール指定されているホームを優先)|