[編集]緩急接続の仕方

ここでは、リアル志向の方向けに緩急接続の仕方について解説してみようと思います。

ただ単に優等列車が各停をスパーンと抜き去っていくだけでは物足りないという方は、試してみてください。

以下の配線は、見た目上の緩急接続の再現を目指すもので、ゲーム上、旅客が急行列車に優先して乗り換えるなどの効果はありません

※この記述は、最新安定版を前提に書かれています。旧バージョンでは、この解説よりも多少簡略化が可能と思われますが、
具体的な方法についてはここでは割愛させていただきます。

[編集]理屈

Simutransでは、そのシステム上、駅での待ち合わせなどができません。

よって単純に本線と側線をつくってホームを設置しただけでは下図のようになり、優等列車が先に発車することはありません。

stop_and_pass_by_1.GIF

何度も試しましたが、出発信号機は駅に先に到着した列車を優先して発車させるようです。従って、緩急接続を行うには優等列車が先にホームに到着するような状況を作ればいいわけです。(まあこの場合、優等列車が先に到着するので急緩接続とでも言うべきでしょうが...)

[編集]方法

では、おおかたの方策が定まったところで具体的な方法に移るとしましょう。ここで紹介する方法には、アドオン/railtoolにある「緩急接続セット」が必要です。

stop_and_pass by_2.GIF

まず、緩急接続を行うので最低2面4線以上の駅が必要です。このとき、必ずホーム手前とポイントの間は2マス以上空けてください。そうでないと、緩急接続が起こりません。

その駅に上図のように信号を設置したとして、ここでは便宜上、ポイント手前の信号機を「第1場内信号」、ホーム手前の信号を「第2場内信号」と呼ぶことにします。

本線側は普通に電化を行い、待避線側は上図のように第2場内信号までは45~60km/h、駅構内は25か35km/hの架線を使うとうまくいくでしょう。ポイント直後からいきなり25や35km/hなどの低速の架線を使用してもいいですが、各停が待避線に逃げてくれないと優等列車がポイントを通過できないため、全体として遅くなってしまいます。さらに、優等列車がポイント手前で一旦停止することになるため、場合によっては追い抜きができないという事態も発生してしまいます。そこでホーム手前は速めの架線を使うことを推奨します。

また、第1場内信号とその手前の信号との間隔は1マス、さらにその手前の信号とは2~3マス程度にしてください。こうしないと、優等列車がなるべく減速せずにポイントを通過できなくなってしまいますので。

これに加えて緩急接続駅の手前、1駅間は信号間隔を狭めることを推奨します。具体的には4~5マス程度。各停と優等列車の間隔がほぼ最短でないと駄目なので、それぞれに使用する車輌もある程度の性能差があった方がいいでしょう。

[編集]結果&活用例

stop_and_pass_by_3.GIF

以上のようにしていくと、上図のように見事緩急接続が行われます。(正しくは急緩接続ですが...)(わかりづらい画像ですみません..)

stop_and_pass_by_4.GIF

また、最高速度を制限するものが線路ではなく、架線なので、上図のように高架駅でも同様の方法で緩急接続を起こすことが可能です。

これで優等→各停という一方的にではありますが、緩急接続を行うことができるようになり、Simutransの現実化に貢献できればと思います。

(乗客は乗り換え回数の少ないルートを選ぶという性質上、実益上メリットが出るということはないと思われますが)

※これらの例では第1場内信号の手前の信号を「緩急接続セット」同梱の速度制限標識で代用しています。

信号機が立て続けに連続する様は現実的ではないとおっしゃる方は、真似していただければと思います。

※第1場内信号は、必ずしもプレシグナルである必要はありません。

これらの例でプレシグナルを使っているのは駅構内に列車がいるのに次列車が進入してしまうのはおかしいだろという筆者の趣向によるものです。

普通の信号でも何ら問題なく機能します。




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添付ファイル: filestop_and_pass by_2.GIF 1171件 [詳細] filestop_and_pass_by_4.GIF 997件 [詳細] filestop_and_pass_by_3.GIF 978件 [詳細] filestop_and_pass_by_1.GIF 1176件 [詳細]

 
Last-modified: 2009-01-03 (土) 23:06:00