このページでは、バージョン111.1での電力事業について説明します。
電力の需要先は産業施設です。発電所から産業施設に送電すると良いことが2つあります。
1.わずかながら電力収入が得られます
2.電力供給先の産業施設の生産能力がアップします(産業施設の種類によって増加量は変わる)
受電側の産業施設が生産をしていない場合は、電力網を作っても受電してくれません。
そのため、生産していない状態では収入を得ることはできませんので注意して下さい。
Pak64では9種類の発電所があります。燃料が必要な発電所もあります。
ソーラーチムニ | 地熱発電所 | 太陽熱発電所 | |
燃料 | なし | なし | なし |
最高生産 | 2000〜3196 | 440〜1276 | 1480〜1956 |
太陽熱発電所(タワー式) | 太陽熱発電所(トラフ式) | 廃棄物発電所 | |
燃料 | なし | なし | ゴミ |
最高生産 | 1800〜2796 | 200〜236 | 1248〜1644 |
火力発電所 | 石炭発電所 | 風力発電所 | |
燃料 | 石油 | 石炭 | なし |
最高生産 | 1332〜1996 | 888〜1364 | 200〜236 |
なお、この表の数値はbits_per_monthをSimutrans 111.1のデフォルト値である20に設定した場合の数値です。
発電量は、bits_per_monthが18の時に表示される、発電所の生産能力の数値になります。
需要量は、bits_per_monthが18の時に表示される、供給先の産業の生産能力の数値になります。
また、増産時の生産量は、増産前の生産量に増産率をかけて、増産前の生産量に足した数値になります。
それでは実際にやってみましょう。下図の太陽熱発電所から採石場に送電します。
最初に「変圧所」を作ります。「変圧所」は発電所側と産業施設側との両方に必要です。
「特別建築物」の「変圧所を作る」ツールを使用します。
まず太陽熱発電所に隣接する場所をクリックして送電側の変圧所を作ります。同様に採石場に隣接する場所をクリックして受電側の変圧所を作ります。
斜めに隣接しているマスには作れません。また複数の変圧所を一つの発電所や産業施設に作ることも出来ません。
この状態で送電側の変圧所には発電中を示す「赤い稲妻マーク」がついています。受電側の変圧所にはまだ電力が供給されていませんので、側面の稲妻マークは黄色です。
次に2つの変圧所間に送電のための「高圧線」を作ります。
「特別建築物」の「高圧線を作る」ツールを使用します。要領は道路/線路ツールと同じです。一方の変圧所の上をクリックしたあと、もう一方の変圧所の上をクリックします。
これで採石場に電力が供給されました。受電側の変圧所側面の稲妻マークは赤くなりました。これは十分な電力が供給されている事を示しています。
変圧所や高圧線は調査ツールでクリックして、情報を見ることができます。
「電力網 ID」はこの高圧線で結ばれている電力ネットワークの固有ID番号です。この数字が同じであれば同じネットワークに属しています。
「発電量」はこの変圧所に隣接している発電所が発電している電力量です。
「電力網 ID」はこの高圧線で結ばれている電力ネットワークの固有ID番号です。この数字が同じであれば同じネットワークに属しています。
「需要電力」はこの変圧所に隣接している産業施設が必要としている電力量です。
「送電量」はこの変圧所に流れている電力量です。この数値が需要電力を下回っている場合、電力が不足しています。
「供給率」は電力の供給率(%)です。この供給率に応じて産業施設の生産量が変わります。100であれば必要な電力が供給されています。この時生産量は最大になります。
「電力網 ID」はこの高圧線で結ばれている電力ネットワークの固有ID番号です。この数字が同じであれば同じネットワークに属しています。
「最大送電量」はこの高圧線が送電できる最大の電力です。この数値までしか送電することができません。
「需要電力」はこの高圧線に繋がっている変圧所に隣接している産業施設が必要としている電力量の合計です。
「発電量」はこの高圧線に繋がっている変圧所に隣接している発電所が発電している電力量の合計です。
「送電量」はこの高圧線に流れている電力量です。この数値が需要電力を下回っている場合、電力が不足しています。
「稼働率」はこの高圧線の稼働率(%)です。最大送電量に対する送電量の割合です。100の時、この高圧線で送れる最大の電力を送っていることになります。