複線を建設した場合、最初のうちはすべて各駅停車の列車でも輸送能力は十分です。しかし、ゲームが進んでくると、路線網が大規模になり、旅客・貨物をより速く、より遠くへ運ぶ必要が出てきます。ところが、各駅停車の設定のままでは、旅客・貨物が路線上に滞りがちになり、運びきるために列車の数で埋め合わさなければなりません。また輸送スピードが出ないのはいうまでもありません。
旅客・貨物を少ない列車数ですばやく運ぶためには、利用頻度の低い駅には一部の列車しか停車しないよう設定するのが一つの方法です。ここから普通列車・急行列車の考え方が必然的に生まれてきます。
しかし、普通列車・急行列車を単にダイヤの上で設定しても、その効果は表れません。急行が速度の遅い普通に追いついて、普通の後を追うようにして走らなければならないからです。
これを解決するために、駅などに追い越しの設備を設けます。次にその方法を説明します。
普通列車のスケジュールを開きます。
追い越し駅にカーソルを合わせ、「積むまで待機(%)」を100にします。
次に「最大待ち時間(月)」を急行列車が追い越せるようにしつつ、
後続の普通列車が詰まらないような時間に設定します。
ここの値は、最長1ヶ月、最短1/512ヶ月の10段階から選択します。
これで普通列車が駅で待機している間に急行列車が追い越してくれます。
最大待ち時間をうまく設定すれば、急行列車を駅に停車させても普通列車が待ちます。
普通列車が満員の場合、最大待ち時間が無効になりますので
急行列車を待たずに発車します。
このような駅に追い越し設備を設けます。
1.待避線を作ります。
2.信号を次の図のように設けます。
3.反対側も必要に応じて同じようにします。
これで終わりです。
注意 追い越し設備の手前では、「閉塞区間」(信号の間隔)を短くしておく必要があります。閉塞区間が長いと、列車同士の間隔が長くなるので、追い越しが起こりにくくなります。
上の方法で追い越し設備を設けると、次のように追い越しが行われます。
左から普通列車(青)、急行列車(赤)が続いて来たとします。急行(赤)は駅には止まりません。
普通(青)は待避線に入ります。
普通(青)が待避線に入っている間に、急行(赤)は追い越し線に入ることができます。
普通(青)が駅を出ようとしましたが、信号が赤のため出ることができません。
急行(赤)が通り過ぎたため、普通(青)が待避線から本線へ戻ることができるようになります。
無事追い越しが行われました。
もちろん追い越し線側にもホームを設置することができます。待避側の列車は必ず追い越されるまで待ってくれます。
他に折り返し線も同時に設ける、待避線を2本以上設けるなど。
下は待避線を2本設けた例です。合計で線が3本ありますが、必ず本線に近いほうから順番に発車してくれます。
待避線を2本設けるのが有効なのは、列車の種別が3種類以上あるときです。もっとも、実用上はここまでする必要もないかもしれませんが…まあ楽しめますので(w