それほど列車本数の多くない路線であれば、単線で建設することで建設費と維持費を抑えることができます。
しかし、先述の通り、次の駅までのルートの予約が出来ない場合は列車が動きません。
そこで、単線で列車を運用する方法について解説します。
単線とは、1つの線路で両方向への列車を運行する区間のことです。
下の図は、単線の中でも最も単純と思われる構造です。
両端の駅を、単線の線路が結んでいます。
この構造では行きと帰りの列車同士がすれ違うことのできる場所がないので、同時に2編成以上の列車を走らせることはできません。
同時に2編成を運行させるためには、駅間に行き違い設備を1ヶ所建設する必要があります。
建設方法には大まかに2種類の方法があります。
信号を設置する方法と、駅を建設して停車駅に追加する方法です。
行き違い設備を増やせば、それだけ多くの列車を運行させることが可能になります。
状況に応じて、適宜使い分けてください。
それでは、それぞれの建設の方法を見ていきましょう。
まずは信号を使った行き違い設備の建設方法について説明します。
まず、駅と駅の間に、画像の通り線路を建設します。
線路の長さは、行き違わせる列車の長さ+1マスと、適宜調節してください。
線路1マスにつき2両分で、例えば10両編成であれば5マス+1マスで良いと思います。
次に、画像の通りに信号を設置します。
(日本は左側通行が基本なので、画像は右側の信号を手前向きに、左側を奥向きにしています。しかし、特に指定はありません。)
信号は複数回クリックすると方向を指定することができます。
この場合、左側の信号は2回クリックしています。
これで完成です。
列車がやってきました。
青の列車は、信号の向いている左側の信号までを予約し、そこで停車しました。
次に赤の列車がやってきました。赤の列車は、信号の向いている右側の信号までを予約し、右側の線路へ進入しました。
すると、赤の列車が予約していたルートが解除され、青の列車が走り始めました。
これで行き違いが出来ました。
基本的には信号を使った方法と同じです。
こちらの方法では、列車の「次の停車駅までの経路を予約しようとする性質」を利用します。
下のSSのように駅を建設し、スケジュールに停車駅を追加してください。
行きと帰りで違うホームを指定することが重要です。
wikiに投稿されている駅のアドオンには旅客属性がないものもありますので、これらを使用して信号所を建設することもできます。
旅客属性のない駅では旅客の乗降が発生しません。貨物、郵便も同様です。
下のSSでは南福岡車輌氏の信号所セットを使用してみました。
行き違いできる設備のあいだに1面1線の単式ホームが複数ある場合、そのままではデッドロックを起こして列車が立ち往生してしまいます。
そのようなときには、多閉塞信号を使います。
多閉塞信号は「次の信号までの経路が他の列車に予約されていないとき、次の停車駅まで(次の信号までに停車駅がない場合は次の信号まで)の経路を予約する」信号です。
そのため単線区間の入り口に多閉塞信号を設置したら、出口にも何か信号を設置する必要があります。
盲腸線の末端の単線区間をつくることもできます。